
2022年5月27日、楽天グループ株式会社が社債を発債しました。
正式名称は「楽天グループ株式会社第21回無担保社債」というもの。
愛称は「楽天モバイル債」で、先日の通信量が1GB未満なら月額料金0円というプランが2022年6月いっぱいをもって終了することも相まって話題となっています。
そこで今回は、楽天モバイル債を発債するに至った経緯と商品の内容まで詳しく解説していきます!

楽天モバイル債とは?

楽天モバイル債は2022年5月27日に、楽天グループ株式会社が発債した社債です。
正式名称は「楽天グループ株式会社第21回無担保社債」。
愛称は「楽天モバイル債」です。
楽天モバイル債の詳細内容
楽天証券ホームページによると、募集要項は以下の通りです。
- 期間→3年
- 格付け→A(JCR)
- 販売期間→2022年5月30日~6月10日14:30
- 利率→0.72%(税引き前)0.573732%(税引き後)
- 利払い日→毎年6月13日および12月13日の年2回
- 発行日→2022年6月13日
- 償還日→2025年6月13日
- 発行価格→額面100円に付き100円
- 買付単位→50万円以上、50万円単位
分かりやすくまとめると・・・
- 買付価格は50万円~50万円単位で
- 0.72%の利息を年2回
- 3年間にわたって受け取ることが出来る

楽天モバイル債を発債するに至った経緯は?
楽天モバイル事業が大赤字状態
モバイル事業を行うにあたって、必ず必要となるのが「基地局」の存在です。基地局とは、携帯と携帯をつなげるための電波の中継地点となる役割を果たしています。
この基地局は、各携帯会社が独自に保有しており、基地局の数などで携帯の電波の安定性などが決まるのですが、楽天モバイルは基地局の設置費用や整備費用に対するモバイル事業の収益が伴っておらず、現在財務状況が悪化している状況なのです。
そのため、楽天グループはモバイル事業の立て直しを図るため、個人投資家から資金を調達する目的で社債を発債するに至ったわけです。
目標資金調達額は1500億円とのことです。
楽天モバイル債は買うべき?
募集要項を見ると、一見良さそうに見えますが実際のところはどうなのでしょうか?詳しく解説していきます!
社債をまず理解しよう
皆さんは社債って何?と聞かれて答えられますか?
意外と答えられない人も多いと思いますが、社債というのは「会社の借金」なんですよね。
新しい事業をしたい、更なる発展のためにお金を貸してください!
その代わり決められた期間、利息を払います!というものです。
今回はモバイル事業がうまくいっていないため、1500億円を個人投資家から調達して立て直しをはかるみたいですが、決して1500億円調達できたからといって安泰になるわけではないことを理解しておきましょう。

楽天モバイル債の利率は決して高くない
実は、社債を発債している会社は楽天以外にもたくさんあります。
有名なところだと「ソフトバンクグループ株式会社」が発債している社債は利率が「年2.48%」です。
他にも探せば利率が年1%以上の社債は複数存在するため、今回の楽天モバイル債の利率0.72%は決して高いとは言えないでしょう。
また、最低買い付け額が50万円からの50万円単位という高めの金額も相まって、リターンが少ないというのが正直なところです。

結論
管理人は買うか?と聞かれたら「買わない」ですね。
理由としては以下の通りです。
- 楽天モバイルの黒字化のめどが立っていない
- リスクとリターンが見合っていない
- 他にも利率の高い魅力的な社債がたくさんある
- 同じ金額を投資するなら配当株を買う
各YouTube動画やネットのコメント欄を見ると「買わない」という意見が多いですね。一番の理由はやはり「リスクとリターンが見合っていない」ことが挙げられました。
さいごに
今回は楽天モバイル債の内容を解説しました。
ネット上では色々と言われていますが、債券自体は悪いものではないので社債を購入したことがない人は一度挑戦してみるのも良いのではないでしょうか?
資産状況や精神的な負担など、投資には人によって向き不向きがあるので、自分にあった投資を探してみましょう!
投資をする際には、必ずポートフォリオを作成してリスク分散をしましょう。ポートフォリオはこちらの記事で詳しく解説しています。


また次の授業でお会いしましょう!
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