
今回は、日本経済が低迷し続けている理由について解説します!
皆さんは、経済が低迷し続けていることに疑問を感じませんか?
実は、昭和時代の「高度経済成長期」が終わって以降、経済はずっと下がり続け、ここ十数年の間に経済はずっと低迷を続けています。
若者の失業率の増加・企業の倒産・賃金が上がらない・物価の上昇・・・
私たちの生活は楽になるどころか、苦しくなる一方ですよね。
そこで今回は、なぜ日本の経済が低迷し続けているのか?
その理由を詳しく解説していきます。

日本が衰退している原因とは?
子供を育てらない社会
そもそも衰退の定義って何でしょうか?
それは「人口の減少」だと私は思います。
昭和の時代は、大黒柱であるお父さんが仕事をして稼ぎ、お母さんは家で家事をしながら子供を育てる。
というのが一般的でした。
しかし、ここ最近は夫婦共働きが当たり前となり、かといって生活が一向に楽にならないため、子供を産もう・育てようという環境にならないのが現状です。
それゆえに、子供がいない夫婦や子供が一人だけの家庭が
増えつつあります。
出生率の低下=人口の減少&労働力の低下になるので、この状態がこのまま続くと、若者が少ない→出生率が低いのループが続き日本人がどんどん少なくなってしまうのです。

※子供にかかるお金が幾らぐらいなのか?
こちらの記事で詳しく解説しています!

若者の失業率の増加
皆さんは、若者の失業率をご存じでしょうか?
実は若者の失業率は15%ほどと意外と高く、その主な原因が「非労働力化の増加」と「AI技術の発達」です。
🔶非労働力化の増加とは、仕事をしない人の割合が増えてきているという事です。つまり自宅警備員と呼ばれる人たちです。
例え職に就いたとしても、「自分に合わない」・「人間関係がうまくいかない」・「仕事がきつい」などの理由で仕事を辞める、また仕事をしない若者が増加傾向にあります。
🔶AI技術の発達とは、最近コンビニやスーパーなどでよく見かけるセルフレジを例にすると分かりやすいでしょう。
誰でも出来る仕事をAI(ロボット)に任せることによってその仕事をしていた人たちは必然的に他の仕事に回るか辞めさせられるかになります。
将来的には、AIによって約50%の仕事が奪われると予想され今後も若者の失業率は高くなるでしょう。

頑張っても賃金が上がらない世の中
会社の業績は伸びているのに、自分の給料は一向に上がらない・・・。
おそらくかなりの人がそう思っていることでしょう。
実際、管理人も5年勤めている会社の給料はほとんど上がらず毎年数千円の昇給がある程度です・・・。
ではなぜ賃金が上がらないのか?
それは日本が資本主義社会だからです。
賃金が上がらない原因:資本主義社会とは?
資本主義とは、簡単に言うと「資産のある人が有利になる社会」です。
皆さんが普段頑張って働いて貢献した会社の利益はどこにいくかご存じですか?
答えは「株主や投資家たち」です。
株主や投資家たちは、会社がより発展するよう資金を援助しています。
そのため、会社は利益が出たらその分を株主や投資家たちに還元しなければいけないのです。
頑張って働いて得た利益は、ほとんどが株主や投資家たちにいく仕組みになっているので、いつまで頑張っても賃金が上がらないのです。
となれば、頑張って働いても・・・となるのでしょう。
要領のいい優秀な人は、賃金の高い外国へ流れてしまいます。
これが日本経済が衰退し続けている原因の一つでもあるのです。

日本経済の低迷の原因とは?
優秀な人はどんどん海外へ流れている
日本人というと、
結果は出なかったとしても、これだけ頑張ったんだから評価されるべき!
だから結果を出していても、努力をしてない人が評価されるのはおかしい!
と、昭和の時代の考え方をしている人がいまだに多くいます。
年功序列の習慣が未だに残っているのが何よりの証拠です。
例え、めちゃくちゃ仕事が出来る20代の人でも、仕事が出来ない40代の人の賃金を超えることが出来ないように、どんなに優秀でも上へは上がれないシステムが日本の論理として根付いているんですよね。
海外の企業は基本的に、仕事が出来る人であれば惜しみなくお金を出します。その人の働きぶりで元が取れることを分かっているからなんです。
であれば当然、日本の優秀な人はどんどん賃金の高い海外へ流れていってしまう、というわけです。
潰れるべき会社が潰れない世の中
アメリカのモトローラ社をご存じでしょうか?
モトローラ社は1990年代にかなり栄えていた携帯会社です。
日本でいうauやdocomo、softbankなどの大手会社ですね。
当時アメリカで携帯会社と言えばモトローラ!といわれるほどでしたが
今では権利をGoogleやIBMに買収され、会社としての原型はほとんどない状態です。
現在、Android携帯をGoogleが作れたりしていますが、これはモトローラ社を買収したことにより特許も取得出来たからなんですよね。
つまり、やる気で新しいビジネスが出来る会社が古い会社の知的所有権を買うことで、新しい時代にうまくビジネスを継続することが出来る。
これによって、どんどん経済というのは発展していくものです、が!
日本の場合はそれが起きないのです。理由は
廃れた会社が淘汰され続けると日本の株価の時価総額が下がるから
詳しくは次の項目で詳しく解説します。
日本の株式市場の仕組み
日本の株の時価総額はおよそ690兆円です。
つまり690兆円あれば、日本の企業の株をすべて買えるということなんですが、日本銀行が全体の約13%を所持している状態です。
日本の株の時価総額というのは、下がらない仕組みになっていてもし企業がたくさん倒産して株の時価総額が下がると日本銀行などが買い支えてくれるのです。
それって最高!と思うかもしれませんが、当然デメリットがあります。
それは潰れるべき会社が潰れないことなんです。
上記の項目では、やる気のある会社が古い会社の知的所有権を買うことで、会社が入れ替わり経済が発展していくことを解説しました。
ですが、日本のシステムだとこのようなことがなかなか出来にくいのです。
衰退している会社を無理やりにでも買い支えてしまうような状態なので、新しいやる気のある会社は、完全にオリジナルのシステムを構築する必要があります。
分かりやすい例だと、楽天モバイルでしょう。
デンソーやNEC、富士通などの携帯を作っていた会社を買えれば、そこの特許であったり技術者が楽天に流れて、どんどん発展していたはずです。
しかし、それが出来ないので楽天は新たにシステムを構築したり基地局を作ったりして現在は悪戦苦闘しています。
このシステムが、日本の経済が発展せず
ずっと低迷し続けている要因なのです。
さいごに
今回は、日本の経済が低迷し続けている理由を解説しました。
現在の日本のシステムがもう経済を成長させない・出来ない状態となっており、そのせいで優秀な人材がどんどん海外へ流れてしまっているのが現状なのです。
これから先、皆さんはどうしますか?
しっかりと将来を見据えて行動することが何よりも大切なのです。

また次の授業でお会いしましょう!
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