こんにちは、まんじゅうです!
皆さんはポイントカードを持っていますか?
買い物をしたり、特定の商品を買ったりするとボーナスでポイントがもらえるなど獲得方法は様々ですが、環境に配慮した行動をとった消費者にポイントを発行する「グリーンライフ・ポイント事業」が始まるのをご存知でしょうか?
今回は、グリーンライフ・ポイント事業について詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んで下さいね!

グリーンライフ・ポイント事業とは?
環境省主導の事業
グリーンライフ・ポイント事業は、環境に配慮した行動をとった消費者にポイントを発行する環境省事業です。
延べ2億人以上の会員を持つ既存のポイント制度と連動させることで、貯めたポイントを買い物に利用しやすくし、個人のライフスタイルの転換を促すことを目的とした政策です。
2021年の補正予算案で101億円もの予算が計上された注目の制度で、2022年8月から順次始まります!
ポイント付与でエコ行動を促す
環境省が2022年2月に全国4000人を対象に行ったアンケート調査では、金銭的なポイントがもらえるとしたら環境配慮行動を実施するかどうか?を尋ねたところ、8割が「実施する」と回答しました。
消費者に金銭的なインセンティブ(動機付け)を与えることにより、エコ行動を促して温室効果ガスの排出量の6割を占める家計関連の排出を削減するのが狙いです。

歩いて稼ぐMove to Earnとどこか似ていますね。
参入する事業は?
現在決まっているのは26団体
山口環境相が2022年6月21日にも1次公募で選ばれた26団体を公表しました。
参入する団体は、主に大手通販サイトやスーパー・電力・自治体など食と暮らしに関連するサービスを提供する団体が多いようです。
参入する団体一覧
- イオンモール株式会社
- 株式会社アッシェ
- 株式会社エーコープ近畿
- 楽天グループ株式会社
- 東京電力株式会社
- 株式会社NTTドコモ
- 飛騨信用組合
- 株式会社クラダシ
- ZERO株式会社
- 富山県
- 株式会社永島農縁
- 株式会社Opening Line
- 一般財団法人塩尻市振興公社
- Zemmov株式会社
- 株式会社フィルズ
- 株式会社土と野菜
- 堺市
- 北九州市
- アースライフネットワーク
- あきた地球環境会議
- 特定非営利活動法人YoKotter
- 株式会社アルテ
- 株式会社HYAKUSHO
- 株式会社アドバンテック
- 株式会社こはく
- 太陽光発電所ネットワーク
日本の温室効果ガス排出量に占める家計の内訳は、住宅・食事・移動・消費財・レジャー・サービスで、上記の26団体はこれらすべてを網羅しているため、脱炭素型の生活様式への転換加速に貢献していくことが期待されています。

2次公募も行われました!
5月24日~6月24日の機関で、グリーンライフ・ポイント事業の2次公募が行われました。
そこで、事業の概要やガイドラインの説明を行い、オフライン会議方式で各企業に説明会がなされました。
現在はまだ26団体ですが、今後はさらに増えていくことが期待されています!
ポイントを貰うためにすることは?
環境省によると、グリーンライフ・ポイントの実施対象となるのは、ゼロカーボンアクション30に加え、食の地産地消やサーキュラーエコノミーを促進する行動などです。
具体的には5つの分野での行動が対象となっています。
環境に配慮した行動をとる
・食に関する行動
食分野で最も大きく抱えている問題は「食品ロス」です。
日本では実に年間570万トンもの食品ロスが出ており、これらを燃やすために大量の温室効果が排出されています。
そこで、賞味期限や消費期限が迫っている商品を購入することや、食べ残した料理を持ち帰るなどの食品ロスを減らす行動に対してエコポイントが付与されるようです。
また、食品の輸送の際に排出されるCO2も問題になっており、なるべく生産地に近い食品を消費する「地産地消」につながる行動もエコポイント付与の対象になります。

毎日のように大量の廃棄・・・この施策は良いと思います!
・衣類に関する行動
実はアパレル業界では、環境に与える影響が2番目に大きいといわれています。
その理由は、衣類の製作過程で大量に水が消費されることや染色過程での水の汚染、そしてアパレル業界特有の大量生産・大量廃棄です。
衣類は日本でも毎年100万トン以上が廃棄されているのです。
再生素材やオーガニック素材を使用したファッションアイテムを購入したり、衣類のリユースやリサイクル・レンタルサービスを活用したりといった行動にエコポイントが付与されることになっています。

・循環に関する行動
現在の経済・社会は「作って」「使って」「捨てる」というシステムで成り立っています。このシステムで一番問題になっているのはプラスチックの廃棄です。
そこで、買い物をする際に、廃棄物の削減につながる行動・・・例えばコンビニや飲食店などでレジ袋やお箸・スプーンを断ったり、簡易包装の物を購入したりすることでエコポイントが付与されるようになります。

・住居に関する行動
住宅から排出されるCO2は普段意識することが少ないかもしれませんが、実は日本におけるCO2排出量の全体の3分の1を占めています。
そこで、自宅の電化製品を省エネ効果の高い機器に変えたり、節電を積極的に行うことでエコポイントが付与されるようになります。
また太陽光パネルを設置したり、建て替え時にネット・ゼロ・エネルギー・ハウスにするといったことも対象となることがあります。
・移動に関する行動
日本の運輸部門におけるCO2排出量のうち、旅客自動車は約50%。
これらを減らすため、ガソリン車からCO2を排出しないEV車(電気自動車)への移行を促し、経済相はEV車購入者に対して最大85万円の補助金を出しています。
エコポイント対象となるのは、カーシェアリングやシェアサイクルの活用です。またスマートムーブ(徒歩・自転車・公共交通機関)、エコドライブ(急発車・急ブレーキをしない)の実施も評価される可能性があります。
さいごに
今回はグリーンライフ・ポイント事業について解説しました。
エコな行動をすることでポイントが貰えるなんて斬新なアイデアだと思いますが、これにより2030年までに食品ロスの削減・プラスチック25%排出削減などの温暖化対策に向けた施策がうまくいくといいですね。
グリーンライフ・ポイント事業が開始されたら皆さんもぜひ参加してみてくださいね!

また次の授業でお会いしましょう!
ポイントと言えば、私が紹介している記事で歩くだけでポイントが貯まる「トリマ」というアプリがあります。
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